黒船より愛を込めて。

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本当に「ケムリクサ」は面白かったのか?改めて見てみた感想・総評(ネタバレあり)

たつき監督の「ケムリクサ」を見た直後の感想は、

 

「やっぱ、たつき監督って神だわ」である。

 

要するに、高評価も高評価。今期最高のアニメだと思っていた。

 

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さぞ、周りも高評価で渦巻いているだろうと思いアマゾンプライム・ビデオの評価をみてみると、星4.5の高評価。

 

やっぱ人気だなあ。ケムリクサ。

 

と思っていたが、中には他のアニメの例に漏れず星1の低評価もあった。

 

どうせアンチだろうと思って軽く読み飛ばしてみたが、中には確かにこういう意見もあるかもしれないと納得してしまうような意見もあった。

 

そこで最終回から時間がたった今こそ、冷静な判断を下せる今だからこそ改めて冷静な評価をしてみようと思う。

 

まず、良かった点。

 

一つ目は独特な雰囲気。

 

たつき監督の他の作品にも共通していえることだが、初見では受け入れがたい雰囲気。

 

だが、どこか引き込まれてしまうような芸術的ともいえる魅力的な雰囲気が余すこと無く表現されていた。

 

これは好き嫌いが分かれてしまうかもしれないが、たつき監督のオリジナルアニメを見たことがあった私にはすぐに受け入れることができた。

 

そして、

 

二つ目は徐々に明かされていく世界観。

 

これは、たつき監督の代表作である「けものフレンズ」でも同じ事がいえるが、1・2話見ただけでは世界観が理解できない。

 

しかし、物語が進むにつれ世界観がどんどん明らかになっていく。

 

アニメを見るたびに、情報が小出しにされ、きっとこんな世界観だろうと考察や予測をするのが非常に楽しい。

 

三点目は、11話のEDへのつなげ方。

 

これは、かなり感動的だった。

 

無言の紙芝居でどうしてリリィが体を分裂させる決意をしたのか?

 

リリィの体が6つに分かれた後の話に繋がっていくのがすぐにわかった。

 

この演出は神がかっているので、是非見て欲しい。

 

この三点が特によかった点だと私は思う。

 

続いて、悪かった点というか気になった点。

 

1つ目は、キャラの名前。

 

設定上名前が似てしまうのは仕方ないとして、正直姉妹の名前は全員当てられる自信が無い。

 

なので、「アレ?今誰の話をしているの?」と思ってしまうような場面もいくつかあった。

 

2つ目は、世界観が明らかになるまでが遅い。

 

けものフレンズも確かに遅かったが、ケムリクサの方がかなり遅かったように思える。

 

気になるアイテムが出てくるのが6話の世界についてのメモ。

 

正直それまでは、だらっと見てしまった。

 

三つ目は、キャラクター。

 

キャラごとの設定は個性的だが、性格がイマイチというかありがちなキャラだった。

 

後半に出てくる体を共有してる3姉妹やシロは、確かに魅力的なキャラだと感じたが、それ以外の主人公たちにはあまり魅力を感じられなかった。

 

まあ、この辺は個人の感覚なのだがどっかにいそうなありがちな性格だったのが気になってしまった。

 

気になった点はこの三点。

 

ここまで、長々と書いてきたが総評としては

 

たつき監督が好きな人には楽しめるが、知らない人には正直オススメしにくい作品」。

 

特にけものフレンズをリアルタイムで見ているか、見ていないかで、評価が分かれているのかもしれない。

 

こんだけ長々語ってきたが、私個人としては2回見ても楽しめたし、またたつき監督の作品を見てみたいと思う。

 

でも、友達には勧めにくいかな。

 

冷静に振り返ってみるとそんな作品だった。

 

気になった人は時間が許す限り、全話見てから評価を下して欲しい。

 

では、ミナサマの作品に対する見方が曇らないことを祈って。